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終章 気高き炎
―Noble flame―











 それから何年か先のこと。
 日本に封印されていた妖魔十二魔将が第十二位、黒の妖姫『静姫』の封印が解かれた事をきっかけに、すべての十二魔将の封印が解かれてしまう。
 第三次妖魔戦争の勃発である。
 ごく普通に、日々を暮らしている者たちにはわからない裏の世界。
 そこで繰り広げられるのは、人類の存亡を賭けた、人間と妖魔との長い戦い。
 その戦乱の中、紅蓮の炎を身にまとった女性がいたという。
 与えられた天賦の才能のすべてを妖魔との戦いに使い、より高度な火の妖術を修得し、戦いの中で長年の仇敵であった妖魔と出会い、その本懐を果たしたという。
 彼女自身、妖魔の血を純粋に受け継いでいるにも関わらず、人類を守るために自ら願って妖魔と対峙した。
 己の肉体を武器とし、その拳法の腕と退魔の力を持つ鉄扇――鉄製の舞扇。中国武術に古くから伝わる暗器の一つで、格闘戦用の特殊な武器――を駆使し、数多くの妖魔を屠り、その存在を無に帰したという。
 彼女の名は、一条颯姫。
 紅蓮の炎に愛された、一人の女性。
 哀しさと優しさの宿る、蒼い瞳の持ち主。












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